ペンタックス K200D
防塵・防滴ボディを採用した、上級志向のエントリー機
K200DはK100D Superの上級機種にあたり、同時期発売の
キヤノン EOS Kiss X2や
ソニー α350が直接のライバルとなる。それらの強豪達と対抗するべく、画素数を1020万画素とし、ボディ内手ブレ補正やセンサーダスト除去機構を搭載。さらにこのクラスでは初となる
防塵・防滴ボディを採用し差別化を図っている。
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主な特徴
・クラス初の防塵・防滴ボディ
・1020万画素CCD+画像エンジンPRIME
・ボディ内手ぶれ補正「シェイクリダクション」
・センサーに付着したゴミの位置を知らせる「ダストアラート」
・プリセット画像仕上げ「カスタムイメージ」
・約1EV分の「ダイナミックレンジ拡大機能」
・2.7型23万画素高視野角液晶モニター
・カメラ内RAW現像可能
2008年2月発売
発売時参考価格:89,800円
 ペンタックス K200D 価格比較
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信頼性の高いボディ
ボディサイズはK100D Superよりも少し大きくなったが、一応エントリークラスのカメラとしては妥協できるサイズだ。他のエントリークラスと異なるのは、ボディの質感や剛性感がとても高いことだ。外装は強化プラスッチックだが、表面がエンボス加工されていて、プラスチックボディにありがちなテカテカ感はなく、質感はこのクラスとしてはトップクラスだ。また、握っただけで剛性感というか凝縮感が伝わってくるのもこのクラスではめずらしい。
K200Dの特徴のひとつとして、10万円以下のデジタル一眼レフとしては初めて防塵・防滴ボディを採用したことが挙げられる。 ほとんどの交換レンズが防塵・防滴仕様でない点がちょっとちぐはぐな感じがするが、雨や雪のときなどは心強い。さらに、内部のにはステンレスシャシーが用いられ、衝撃性を高めている。
質感はクラストップ、重さはクラスを超えてしまった
防塵・防滴ボディにステンレスシャシー、さらにボディ内手ぶれ補正まで搭載すれば重くなるのも当然。ただでさえ重いK100D Superよりもさらに60g重い630gとなってしまった。この重さはEOS
Kiss X2やニコンD60よりも150g近くも重く、中級機とさほど変わりない。ペンタックスデジタル一眼レフの特徴だった軽量・コンパクトさは過去のものとなってしまったようだ。
普通のボディにしてそのぶん軽量化、低価格化した方がセールス的には成功しそうだが、こういう一般受けしそうもないところにこだわりを見せるところがペンタックスらしい。
ファインダーは倍率0.85倍、視野率96%のペンタミラー式。このクラスとしては像が大きく見易いが、防塵・防滴ボディにするくらいなら、ガラスペンタプリズムを搭載して、ファインダーでもこだわりを見せて欲しかった。
ボディ内手ぶれ補正、センサーゴミ除去機構搭載
ボディ内手ブレ補正「
シェイクリダクション」はK100D Superよりも補正効果が高くなり、シャッタースピード2.5〜4段分の効果があるという。センサーのゴミ除去機構「
ダストリムーバル」は引き続き搭載し、さらにセンサーに付着した埃の位置を表示する「
ダストアラート」が新たに加わった。
機能的にはほぼ不足ないK200Dだが、上級機種のK20Dに搭載されたライブビューは、K200Dでは見送られた。K200Dと同等のCCDを搭載するソニー
α200やニコン D60もライブビューを搭載しなかったので、もしかしたらこのCCDはライブビューには向いていないのかもしれない。ただ、同価格帯のキヤノン
EOS Kiss X2やソニー α350にはライブビューが搭載されているので、セールスポイントの点ではやや弱い。
シャッターフィーリングは改善
撮像素子やボディなど多くの部分がK100D Superから変更されているが、ファインダー、シャッターユニット、AFはK100D Superと同等のようだ。ただシャッターのフィーリングはK100D
Superとは明らかに異なる。シャッター音はかなり小さくなり、ミラーショックも小さくなっている。長めのレリーズタイムラグや像消失時間はそのままのようだが、少なくともシャッターフィーリングはまったく別のカメラになっている。
連続撮影は4コマのみ
ちょっと気になったのが、連続撮影コマ数。速度自体は
秒間2.8コマと速くはないが妥協できるレベルだが、
連続撮影コマ数はJPEGでも4コマと心許ない。速度を1.1コマに落とせばカード容量いっぱいまで連続撮影できるが、動く被写体をバシバシ撮るという使い方には向かないカメラだ。
「カスタムイメージ」など作画機能は充実
そのことをわかってかK200Dはレスポンスやスピードよりも、作画機能に重点を置いているようだ。K200Dでは上級機種のK20D同様「
カスタムイメージ」機能が新たに搭載された。K100D Superでは、「鮮やか」と「ナチュラル」の2種類しか用意されていなかったが、K200Dでは「鮮やか」「ナチュラル」「人物」「風景」「雅(MIYABI)」「モノトーン」の6種類のプリセットの画像仕上げから選択可能。この機能はキヤノンの「ピクチャースタイル」ニコンの「ピクチャーコントロール」に相当するもので、今後のペンタックスデジタル一眼レフにも順次搭載されていくと見られる。
ダイナミックレンジ拡大機能は、約1EV分のハイライト部分のダイナミックレンジ拡大効果が得られるというもの。ISO100が使えなくなるというデメリットはあるが、他に撮影速度が遅くなるようなデメリットはないようなので、常時設定をONにしても心配はない。そのほかの作画機能としては輪郭部分の線を細くしてシャープネスネス処理をする「
ファインシャープネス」、「
カメラ内RAW現像」が追加されている。
操作性も見直されている。ハイパープログラムや感度優先オートが追加され上級志向になった。ただ、K200Dはダイアルが1つしかないので、K20Dのように絞り、シャッタースピード両方をダイアルだけで変更することはできない。また、AF測距点変更やAF-SとAF-Cの切り替えはメニュー画面に戻って設定しなおす必要があり、このあたりの操作性は上級機種には劣る。
ちょっと地味だが、こだわり派は引かれる
同時発表になったK20Dばかり注目されて、K200Dはちょっと地味な印象があるが、ファミリーユースとしてはK200Dの方がふさわしい。ただ、このクラスは強豪がひしめき合っていて、初心者にとってはK200Dのセールスポイントが掴みにくいと思う。K200Dは決してだれにでもすすめられるエントリー機ではないが、ちょっとこだわりのある、ある程度の上級ユーザーにとっては気になる存在だろう。
ただ、無理な注文かもしれないが、機能、性能はこのままで、(防塵防滴ボディでなくて良いが)もう一度軽量コンパクトボディを実現して欲しい気もする。