シンプルでコンパクトな初級デジタル一眼レフ
2007年のニコンはD40、D40X、D80の3機種で台数を稼ぎ、デジタル一眼レフのシェアトップを実現した。その中で、中間のクラスに位置するD40Xが2007年3月と最も遅い発売なのだが、2008年2月、1年も経たないうちにモデルチェンジしD60が発売となった。
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主な特徴
・「イメージセンサークリーニング」「エアフローシステム」搭載
・1020万画素CCD、画像処理コンセプト「EXPEED」
・見た目のダイナミックレンジを広げる「アクティブD-ライティング」
・充実したカメラ内画像編集機能
・シンプルな横一列3点測距AF
・初心者に優しい情報画面表示
2008年2月発売 発売時参考価格:74,800円
ニコン D60価格比較
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「イメージセンサークリーニング」「エアフローシステム」搭載
ニコンのデジタル一眼レフは、センサーのダスト対策が弱いとされている。実際、センサーのゴミ除去機構が搭載されているのは、これまでD300だけでフラッグシップのD3にも搭載されていない。D60はD300に続き、ローパスフィルターに振動を与えゴミをふるい落とす「イメージセンサークリーニング機構」を搭載。さらにミラーの動きで発生する気流を利用して、埃の進入を防ぐ「エアフローコントロールシステム」を新たに搭載した。
「アクティブD-ライティング」は心強い
作画機能として新たに搭載された「アクティブD-ライティング」は、コントラストの高い被写体を見た目に近づけて表現するというもの。この機能は上級機種のD3やD300に搭載されているもので、「強め」「弱め」などの調整はできないが、白とびや暗部の黒つぶれを軽減するのに非常に有効な機能だ。ニコンは「アクティブD-ライティング」を重要な機能と位置づけしているようで、D60ではシャッターボタンの手前に専用のボタンが設けられた。
基本的にはカメラまかせで難しいことを考えずに撮影するカメラなので、ISO感度変更やホワイトバランス、レリーズモードはメニュー内での設定になるが、ボディ左面のファンクションボタンにそれらのうち好みの機能を割り当てて、コマンドダイヤルと合わせて操作することが出来る。
オートフォーカスは思い切った割り切りよう
AFはD40Xと同じく横一列中央クロスセンサーの3点測距。いまどき3点というのも珍しいが、そういうものだと思って使えばそれほど不満はないと思う。測距点切り替えはボディ背面のマルチセレクターを左右にずらすだけで、素早く切り替えられる。
ニコンはあまり大きくアナウンスしていないが、D60はAFレンズでもモーターを搭載していなければAFが作動しない。最近発売されたレンズは問題ないが、50mmF1.4など発売時期が古い多くの単焦点レンズではAFが作動しない。またレンズメーカー製でAF可能なレンズは十分でなく、購入時にはそのことを踏まえておく必要がある。
シンプルでコンパクトなことが最大の売り
D60の外観はD40Xとほとんど変わりはなく、重さも495gと同じ。さらにD40Xからセンサーのゴミ除去機構が追加された以外、ハード面での大きな変化は見られず、新しい型番を付けるよりもD40Xsにしておいた方がしっくりくるような気がする。この春に続々と発表になったライバル機に比べると話題性に乏しく、カメラ雑誌でもあまり大きくとりあげられないが、ブランド力と宣伝効果で以外に売れるかもしれない。
機能、性能面での大きなセールスポイントはなく、マニアからは見向きもされないカメラだが、いろいろな意味で「軽さ」がこのカメラの特徴になっている。D60はカメラ単体としては、正直あまり大きな魅力は感じないかもしれない。しかし、はじめて一眼レフを購入する人にとって、システムが充実しているメーカーを選んでおけば、将来ステップアップしたときに強みがある。その点、ニコンはボディのバリエーション、交換レンズ、アクセサリーが充実しているので心強い。