ニコン D40X

・D40の小型軽量ボディはそのままに、1020万画素CCD搭載
・連写速度は3コマ/秒にアップ
・レンズ内モーターのAF-S、AF-IレンズのみAF可能
・発売:2007年3月
ニコン D40X 価格比較

コンパクト、シンプルなニコンのエントリー機

ニコン D40Xは、先だって発売されたD40の画素数を1020万画素とし、連写速度を3コマ/秒に引き上げ、D40とD80の間を埋める位置付けで発売された。D40同様、従来のニコンからは考えられない軽量・コンパクトさでD40よりも20g重くなっているもののEOS Kiss デジタルXよりも25g、ソニー α100よりも55gほど軽い。その分機能的にはいたってシンプルで、センサーゴミ除去機構はないし、ライブビューや手ぶれ補正も当然搭載されていない。性能面でのスペックアップも少なくシンプル、イージー路線であることはD40と同じだ。

見た目はD40と瓜ふたつで、重さが20gほど重くなっている以外はほとんど差がない。D40との大きな違いは画素数が、610万画素から上位機種と同じ1020万画素に変更したことだ。D40は610万画素ながら画素数以上の精細さがあり、実用上まったく問題ない画質だが、さすがにA-3サイズでは違いが出てくる。D40Xの画像は見栄えのする画像で、このクラスの他の機種と比較しても派手目の色調でメリハリがある。このあたりは、ユーザー層を考慮してのことなのだろうけど、上位機種のサブカメラとして使用した場合に、戸惑うことがあるあるかもしれない。高画素化によってD40よりも若干高感度ノイズは増えているようだが、キヤノンのCMOSを別とすれば、1000万画素機としてはトップクラスのノイズの少なさだ。

連写速度は3コマ/秒とこのクラスの平均まで引き上げられた。シャッターユニットもD40の電子シャッターから、D40XではD80と同等の機械式シャッターに変更されたことで、耐スミア性能は大幅に向上し、シャッターのフィーリングも良くなっている。ファインダーは倍率0.80倍のペンタミラー方式で上位機種のD80とは差別化が図られているが、明るくクリアで比較的ピントの山が掴みやすいファインダーだ。ボタンやダイヤルもしっかり造られていて、これだけ小さく安価なモデルでも道具としての確かさが感じられる。一方AFはD40と同じく測距点が横1列の3点しかなく、このクラスのライバルからも見劣りする。

小型・軽量化のためにD40同様、ボディ内のAF駆動用モーターを外してしまった。AF可能なレンズはレンズ内モーターのAF-Sレンズ、AF-Iレンズのみで、モーターが搭載されていない旧タイプのレンズはMFのみの使用となる。(ほとんどの単焦点レンズと約半数の35mm用ズームレンズはAF不可)D40XはAF一眼レフでありながら、多くののレンズでAFが不可能という珍しいカメラなのだ。もっともこれからはじめてデジタル一眼レフを購入するユーザーは、新しいタイプのAF-Sレンズを購入するであろうから、それほど不自由はないのかもしれない。ただ、注意しなくてはならないのは、多くのレンズメーカー製のレンズではAFが作動しないということだ。

D40Xは、かなり割りきった部分があるが、画質が良くシンプルな操作性が特徴のエントリーユーザー向けデジタル一眼レフだ。EOS Kiss デジタルXやソニー α100、オリンパス E-410がライバルになるが、それらの機種より若干価格は安いが、コストパフォーマンスは高いと言えない。それでも売り上げを伸ばしているのは、宣伝効果とニコンブランドの成せる業か。