普及クラス10メガ・デジタル一眼レフ比較
キヤノン EOS Kiss デジタルX
|
画質、AF性能でライバルに対しアドバンテージがあり、センサーのゴミ除去機構を搭載するなど機能面でもぬかりが無い。ファインダーは数少ない欠点のひとつだが、このクラスでは致命的にはならない。先代
Kiss デジタルNほどのアドバンテージはないが、全体的にレベルが高く、そつがない造りなので、誰でも安心して使える万人向けのデジタル一眼レフ。 |
オリンパス E-410
|
フォーサーズのメリットを生かし、圧倒的なコンパクトさと軽さを実現。全てにわたってハイレベルというわけではないが、ライブビューやダストリダクションなどセールスポイントが多いのが特徴。画質面でもライバルとほぼ同列になった。 |
ニコン D40X
|
性能面で際立ったところは無いが、大きく劣る部分も無い。シャッターやファインダーは安価ながら道具としての確かさが感じられる。ただ、機能的にはかなりシンプルでセンサーのゴミ除去機能はこの中で唯一搭載されていないし、AF駆動用モーターも軽量化のために外されてしまった。 |
ソニー α100
|
この中で唯一ボディ内手ぶれ補正機構を搭載し、α100の最大の売りにもなっている。高感度時のノイズは多いが、画質を含めた基本性能のレベルは高い。ボディ内手ぶれ補正の分ライバルと比較してやや大ぶりで重い。 |
機能・性能比較
■ボディサイズ・ホールド感比較
| 機種名 |
大きさ
(幅×高×奥行) |
本体重量 |
| キヤノン EOS Kiss デジタルX |
126.5×94.2×65mm |
510g |
| オリンパス E-410 |
129.5×91×53mm |
375g |
| ニコン D40X |
126×94×64mm |
495g |
| ソニー α100 |
133.1×94.7×71.3mm |
545g |
オリンパス E-410
世界最小・最軽量というだけあって持ってみると圧倒的な軽さに驚く。グリップ部分の出っ張りが小さく、MF一眼レフを思わせるクラシカルなデザインで、質感はそこそこ高い。携帯性は抜群だが、グリップが小さいのでホールド性はあまりよくない。
キヤノン EOS Kiss デジタルX
先代とほとんど変わらないフォルムだが、細部の形状が見直されたこともあり、ホールディング性は悪くない。サイズ、重量はニコンD40Xとほとんど変わらないが、Kiss
デジタルXの方が女性的なデザインだ。
ニコン D40X
以前のニコンからは考えられないほどの小型・軽量化を果たしている。グリップの高さが不足しているので、男性の手では小指がはみ出してしまい、窮屈なホールディングになる。
ソニー α100
ボディ内手ぶれ補正が搭載されていることもあり、この中では大柄で重いが、実用上はそれほど大きな差は感じない。ホールディング性は悪くないが、シャッターボタンの位置がややしっくりこない。
■機能比較
| 機種名 |
センサーゴミ除去機構 |
手ぶれ補正 |
ライブビュー |
| キヤノン EOS Kiss デジタルX |
○ |
△ |
× |
| オリンパス E-410 |
◎ |
× |
○ |
| ニコン D40X |
× |
△ |
× |
| ソニー α100 |
○ |
○ |
× |
△手ぶれ補正レンズで対応
オリンパス E-410
目玉機能はライブビュー機能だが、オリンパスの「ダストリダクションシステム」は、数あるセンサーゴミ除去機構の中でも最も高い効果が期待できる。ボディ内手ぶれ補正は上位機種E-510で対応している。
ソニー α100
シャッタースピード最大3.5段分の補正効果が得られるボディ内手ぶれ補正機構を搭載。またセンサーのゴミ除去機構も搭載するが、オリンパスの「ダストリダクションシステム」ような高い効果が得られるとは言いがたい。
キヤノン EOS Kiss デジタルX
手ぶれ補正はレンズで行うため、ボディ内手ぶれ補正は搭載されていない。帯電防止処理を施したローパスフィルターに超音波振動を与えてセンサーのゴミをふるい落とす「EOSインテグレイテッドクリーニングシステム」を搭載。
ニコン D40
機能的にはいたってシンプルで、センサーゴミ除去機構も搭載されていない。しかし、センサーとローパスフィルターの間隔を離してゴミの写りこみを抑えたり、帯電防止処理を施すなどの対策は施している。
■AF性能比較
| 機種名 |
測距点 |
AF方式 |
| キヤノン EOS Kiss デジタルX |
9点 |
レンズ内モーター |
| オリンパス E-410 |
3点 |
レンズ内モーター |
| ニコン D40X |
3点 |
レンズ内モーター※1 |
| ソニー α100 |
9点 |
ボディ内モーター※2 |
※1 モーター搭載レンズのみAF可能
※2 レンズ内モーターもあり
キヤノン EOS Kiss デジタルX
上位機種EOS 30Dと同じ9点測距AFセンサーを採用したこともあり、AF面では一歩抜きん出た性能を持つ。中央にはF2.8対応のクロスセンサーとするなど、大口径レンズの絞り解放付近でも精度の高いAFが可能。AFの動きに迷いが少なく俊敏で、超音波モーター搭載レンズの作動音は無音に近く快適。
ソニー α100
測距点は9点と十分なスペックながら、コントラストの低い被写体ではAFの迷いがあり、レンズによっては合焦までかなり時間がかかる。ボディ内モーターによる作動音は少々耳障りだ。
ニコン D40
横一列の3点測距とかなり簡素化されたAFだ。ただスピード、精度は問題なく、超音波モーターレンズとあいまって無音に近い快適なAFが可能だ。軽量化のためにボディ内のAF駆動用モーターは外され、モーターが搭載されていない古いタイプのレンズではAFが使用できない。またレンズメーカー製ではAF可能なレンズが数少ないので注意が必要。
オリンパス E-410
横一列の3点測距で、測距点の間隔が狭いこともあり、フレーミングの自由度は低い。コントラストの低い被写体では迷いがあり、AF面ではライバルに差をつけられている印象だ。キヤノンと同じく全てレンズ内モーターを採用。超音波モーターでなくても作動音はごく静かだ。
■ファインダー性能比較
| 機種名 |
方式 |
倍率 |
視野率 |
| キヤノン EOS Kiss デジタルX |
ペンタミラー |
0.8倍 |
95% |
| オリンパス E-410 |
ペンタミラー |
0.92倍※ |
95% |
| ニコン D40X |
ペンタミラー |
0.80倍 |
95% |
| ソニー α100 |
ペンタミラー |
0.83倍 |
95% |
※APS-Cサイズ換算0.67倍
ニコン D40
ペンタミラー方式ながらクリアでピントの山がそこそこ掴みやすいファインダーだ。
ソニー α100
倍率はこの中で最も大きいが、体感的にはほとんど差はない。マットが優れていることもあり、ボケの確認は比較的しやすい。
キヤノン EOS Kiss デジタルX
ファインダー倍率はα100やD40と変わりないが、ピントの確認はしづらい。
オリンパス E-410
E-500よりは良くなっているが、依然としてファインダー像は小さい。AFで使う分には明るくクリアでそれほど問題はないが、MFではピントが深く見えてしまいピントの山が掴みにくい。
■画質比較
| 機種名 |
有効画素数 |
撮像素子 |
画面サイズ |
| キヤノン EOS Kiss デジタルX |
1010万画素 |
CMOS |
22.2×14.8mm |
| オリンパス E-410 |
1000万画素 |
LiveMOS |
17.3×13.0mm |
| ニコン D40X |
1020万画素 |
CCD |
23.6×15.8mm |
| ソニー α100 |
1020万画素 |
CCD |
23.6×15.8mm |
キヤノン EOS Kiss デジタルX
高感度ノイズが少なさ、ハイライト部の粘り、ホワイトバランスの正確さはいまだにアドバンテージがあるようだ。色調は標準設定では以外にあっさりしている。キヤノンのデジタル一眼レフは機種ごとの色調のバラつきが少なく、上級機種と併用しても違和感がない。
ニコン D40
10メガらしい高い解像度で高感度ノイズも少ない。色調は標準設定ではこのクラスの中でもかなり派手でメリハリが効いている。ただ単体で見れば見映えのする画像だ。
ソニー α100
色調は比較的見た目に忠実で解像度は十分だ。階調・露出をコントロールできるD-レンジオプティマイザーが搭載されているのは強みだ。高感度ではノイズは多く解像感も損なわれるので、手ブレ補正を積極的に生かしてなるべく低感度を使いたい。
オリンパス E-410
1000万画素になったことと、画像エンジンが新しくなったことで、以前とは見違える位画質が向上し、ライバルたちとほぼ横並びになった。以前の派手な色調は影を潜め、このクラスでの比較的あっさりした被写体に忠実なものに変化している。センサーが小さいこともあるのだろうが、ダイナミックレンジは狭く、白トビがしやすい。