キャノン EOS-1Ds Mark III

・有効2110万画素CMOSによる、圧倒的な描写性能
・正確かつ俊敏な19点クロスタイプAF
・ファインダー、シャッターレスポンスを改良
・総重量で150gの軽量化
・2007年11月発売
EOS-1Ds Mark III 価格比較

想像以上に画質は向上

キヤノンの、というよりもデジタル一眼レフのフラッグシップとして君臨し続けるEOS-1Dsシリーズが2007年11月にモデルチェンジ。撮像素子は1670万画素から2110万画素へと順当に高画素化された。

価格からしてEOS-1Dsシリーズは弧高の存在だが、MarkIIIになってもそれは変わりない。本当に必要な人だけが買えばいいカメラだ。EOS-1Ds Mark IIIはフラッグシップであると同時に、キヤノンはここまでできるという象徴的存在でもある。

■画素数以上の表現力を感じる
画素数は1670万画素から2110万画素へと約25%高画素化している。ふつうこの程度の違いだと、実写でそれほど違いが見い出せないのだが、描写性能は明らかに向上している。細部描写力、質感表現力とともに、その立体感に驚かされる。PCのモニターで等倍鑑賞してその違いが分かるくらいだから、1ピクセルあたりの表現力がかなり向上したということなのだろう。とにかく物凄い表現力なのだ。モニターで鑑賞しても息を呑むようなリアルさで、画素数以上の実力だ。

一方、広角ズームレンズの周辺画質の乱れは凄まじい。EOS-1Ds Mark IIIはレンズの性能まで もあからさまになってしまう、恐るべき表現力なのだ。これだけ高解像度になるとデータ量も半端でない。RAWでは25MB、JPEG、ラージでも8MB近くのファイルサイズとなる。これだけのデータ量にもかかわらず、連写速度は最高5コマ/秒、JPEGでは56コマ、RAWでは12コマまで撮影で きる。

AF、ファインダーも最高級
ピントはかなりの精度が要求される。1000万画素クラ スでは問題にならなかった、多少のピントのズレはフルサイズの2110万画素では事情が違う。AFはEOS-1D Mark IIIと同じく19点クロスセンサーの45点測距。(このうち任意で選択でき るのは19点)キヤノンのAFは精度、スピード共に定評があるが、EOS-1Ds Mark IIIには最高級のものが搭載されている。

ただ、画面サイズが大きい分、1D Mark IIIと比較するとAFエリアが中央に寄っている。AFがカバーできるエリアは広くはないが、スピード、精度は最上級だ。

ファインダーの見え具合いは群を抜いている。APS-Cサイズのファインダーに見慣れてしまった目には新鮮に映るだろう。もっとも35mmフィ ルム時代はこれくらいが普通だったのだが。

登場以来、ライバル不在だったEOS-1Dsシリーズも、置かれる状況が変わる気配がある。ニコンがついにフルサイズのD3を発売したのだ。D3は12.1メガ、画質面では1Ds Mark IIIの敵ではないが、高画素モデルのD3Xが発売されるようなら、キヤノンの独壇場ではなくなるだろう。

発売時参考価格
キヤノン EOS-1Ds Mark IIIボディ:892,500円(税込み)
EOS-1Ds Mark III 価格比較

○旧モデル EOS-1Ds Mark II