トキナーAT-X124 PRO DXは、ニコンやペンタックスのデジタル一眼レフで18〜36mm相当の画角が得られる広角ズーム。AT-Xとは同社の高性能タイプのレンズに与えられる名で、光学性能はもとより、操作性も考慮されている。
トキナーはペンタックスと共同開発で、交換レンズをリリースしているがこのレンズもそのうちの一本。光学系はペンタックスと共通だが、絞り羽根枚数はトキナーの方が1枚多い9枚。外観は同じ光学系とは思えないほど異なり、細身でスマートなペンタックスに比べ、トキナーはがっしりしていて100g程重い。レンズの作りはいかにもトキナーらしく、堅牢で高級感もある。このあたりはペンタックスの12-24mmよりも上だ。外観から受ける印象はニコンの純正に近い。
AF、MF切り替えはフォーカスリングを前後して行う。切り替えなしで瞬時にMFに移行できるに越したことはないが、スイッチで切り替えるほうしきよりはずっといい。特筆すべきは、MFでの操作性で、フォーカスリングは広く、適度なトルクがあってAFレンズにありがちながたつきも少ない。MFの操作性は使い勝手、質感ともに広角ズームレンズのなかで一番良い。
画質の評価は、解像度が優れ画面周辺でも落ち込みが少ないというもの。ことシャープさに関しては随一とも言われている。多少描写が硬いとの評価もあるようだが、広角系ではむしろ好ましい場合も多い。
価格は定価10万円を切り、実売では6万円少々だ。これだけの描写性能で、この作りの良さならばかなりお買い得だ。AT-X124 PRO DXは2007年2月現在、ニコンとキャノン用のみの発売だが、キャノンユーザーは、まず純正を考えた方が良いだろう。あちらは広角端が10mmだし、コストパフォーマンスもそう悪くない。ぜひ候補に入れたいのがニコンユーザーで、純正の約半値で手に入れられるのだ。これだけ価格差があると、よほどニコンの純正の方が優れているかに思えるかもしれないが、そうでもない。AT-X124の方が好ましいと思えることもくらいだ。