35mm換算27〜75mm相当の画角が得られるシグマ 18-50mm F2.8 EX DC MACROは、2006年10月登場。早くも同社のデジタル一眼レフ専用大口径標準ズームとしては2代目にあたる。(前モデルは2005年9月発売なので、わずか1年の短命に終わったことになる。)
圧倒的なコンパクトさとコストパフォーマンスの高かった前モデルが、これだけ短い期間でモデルチェンジしたのは、2006年5月タムロンから17-50mm F2.8が発売され、競争力が弱くなったことからだと想像できる。タムロンはシグマよりもワイド側が1mm広く、最短撮影距離も1cm短くし、シグマ以上に低価格で発売したので、一気に立場は弱くなった。
そこで、シグマはタムロンに対抗すべく、最短撮影距離を従来の28cmから20cmへと大幅に短縮し、最大撮影倍率0.33倍を実現。また従来の欠点でもあった逆光性能を高め高画質化を図っている。さらに価格を見直し、73,500円から63,000円へと1万円値下げした。タムロンに対して、なんとも露骨な対抗意識だが、シグマが意地になっているのがひしひしと伝わる。
操作性は以前と変わらない。コストダウンと軽量化のためか、AF時にはフォーカスリングがクルクルと回る。(ニコン用HSM仕様も同じ)また、フォーカスリングが軽く、回転角が小さいので、MFでの微妙なピントの調整は苦労する。このあたりはタムロンの17-50mm F2.8にも当てはまることで、操作性はニコンやキャノンのF2.8ズームには及ばない。
しかし、ニコンの17-55mm F2.8よりも300gほど軽く、価格は1/3以上安いことを考えれば許せてしまいそうだ。問題は、シグマにするか、タムロンにするかだろう。描写性能はどちらが優れているかは不明だが、おそらく大差はないだろう。ズーム倍率は1mm広角側が広いタムロンの方が大きい。しかし、近接能力は圧倒的にシグマが有利だ。どちらを選んでもよさそうだが、個人的には1mm広角側が広いタムロンにより魅力を感じる。