FA77mmF1.8 Limitedは、高品位なLimitedシリーズの第二弾として1999年登場。アルミ削り出しの外装を採用した、高い質感と味にこだわった描写性能を持つ大口径中望遠レンズ。
FA77mmF1.8 はデジタル一眼レフで、118mm相当の大口径望遠レンズとして使用できる。118mmは気軽に扱うにしては少々もてあます焦点距離かもしれないが、ボケを生かすには妥当だろう。
レンズ構成は6群7枚とこのクラスとしては構成枚数が少ないが、絞り羽根は9枚羽根が採用されている。画質の評価はキリキリとシャープなものではなく、ボケ、階調を重視した穏やかなもの。デジタル対応の設計ではないが、比較的新しいレンズなので、デジタル一眼レフで使用しても画質面で心配はない。最短撮影距離は70cmで、一般的な85mmよりも15cmほど短い。
大口径望遠レンズとしてはかなり小ぶりで、フィルター径は49mmと50mm標準レンズ並に小さい。重さは270gで85mmF1.4クラスの役半分の重さで、同じ明るさのキャノン EF85mm F1.8よりも150gほど軽い。これだけ小さいのでフォーカスリングの幅は狭いが、MFでの使用感はガタつきが少なく良好。フォーカスリングもアルミ製で、金属特有の冷たさ、質感がありプラッスチック外装のレンズとはまるで違う。触っているだけでも嬉しくなるレンズだ。
発売当初はFA85mm★F1.4(生産中止)とほぼ同価格だったので、割高な気がしたが、高価な85mmが多くなった今では妥当な気がする。同社にはこの77mmの他に、デジタル専用のDA70mmF2.4があって悩むところだ。絞り開放での描写性能は、DA70mmの方がやや上だろうが、1段絞ればほぼ同じ。コストパフォーマンスは、3万円近く安いDA70mmの方が上だ。個人的にはフィルムで使いたいレンズでもあるのでFA77mmにより魅力を感じる。