画面サイズに対して余裕のあるマウント内径を持つフォーサーズシステムは、画面周辺まで画質の劣化を少なくできるメリットがある。特に広角系のレンズは他のシステムに比べ、優れた画質のレンズを設計しやすいとも言われている。ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0は35mm換算14〜28mmの超広角ズームで、デジタル一眼レフ用としては最も広い画角が得られるズームレンズ。
レンズ構成はは12群18枚で、レンズ枚数は広角ズームの中でも最も多く、大口径非球面凹レンズやEDガラスモールド非球面レンズ、スーパーEDレンズなど高価なレンズが惜しみなく使われている。
大きさは画面サイズの小さいフォーサーズシステムのレンズながら、他の広角ズームよりも一回り以上大きく、重さは780gと標準的な広角ズームの約倍の重さだ。前玉が丸く突き出ていて存在感はすごい。これだけ存在感があると、小型・軽量ボディのE-500に装着では何ともミスマッチになってしまう。フィルターは前玉が邪魔して装着できなく、フードは固定式。
AFはフォーサーズ共通のレンズ内モーターによるもので、フォーカス方式はインナーフォーカスが採用されている。AFスピードはボディの性能にもよるが、特別不満はなく、適度なトルクのあるフォーカスリングを採用しているので、MF時の操作性は悪くない。ED 7-14mm F4.0は最高級のスーパーハイグレードシリーズに属するレンズで、防塵・防滴機構が与えられている。とてもがっしりした造りで信頼性もありそうだ。
画質は予想通りのすばらしいもので、広角端7mm時の画面周辺部の像の流れは絞り開放から最小限に抑えられている。さらに周辺光量落ち、湾曲収差も補正されていてとても35mm換算14mmのレンズとは思えない。超広角でこれだけの画質は、おそらく単焦点レンズでも実現するのが難しいのではないか。
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0は、35mm換算14mmからの超広角を、素晴らしい画質で味わえる。価格は定価247,800円と高価だが、性能を考えれば妥当な金額だろう。問題はどのボディに装着するかで、2006年現在この超ド級のレンズに見合ったボディはない。