50mm F2.0 Macroから遅れて2005年11月に登場したのがZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro。わずか165gで、全マクロレンズ中最軽量。さらに、定価37,275円とレンズメーカー以上の低価格を実現した。
ハイグレードタイプの50mm F2.0と違い、この35mm F3.5 Macroは単体で等倍撮影ができる。しかも35mm換算では実に2倍相当の最大撮影倍率になり、他のAPS-Cサイズのシステムでは不可能な拡大画像が得られる。
レンズの明るさはF3.5で、単焦点レンズとしては暗いが、このコンパクトさを実現するには仕方がないことだろう。レンズ構成は6群6枚とシンプルなもので、EDレンズは採用されていない。それでも描写性能は、マクロ機能搭載のズームレンズとはレベルが違う。至近距離での色収差は最小限で、絞り開放からシャープな画像が得られる。
フォーカス方式はマクロで一般的な繰り出し方式で、至近距離ではレンズ全長が長くなる。最短撮影距離ではワーキングディスタンスが4cmと短いが、35mm換算で実質2倍の撮影倍率が得られることを考えれば、それほど不満はない。35mm F3.5 Macroは機動性に優れたコストパフォーマンスの高い等倍マクロレンズだ。 高価な単焦点レンズが多いZUIKO DIGITALレンズの中では、唯一気軽に使える単焦点レンズだ。