オリンパス
ZUIKO DIGITAL ED 18-180mm F3.5-6.3

定価:63,000円(税込)
35mm換算36〜360mm
■レンズ構成:13群15枚■最短撮影距離:0.45m■最大撮影倍率:0.23倍■絞り羽根:7枚■フィルターサイズ:62mm■最大径:78mm■長さ:84.5mm■重さ:435g■2006年1月発売
ED 18-180mm F3.5-6.3価格比較

近接能力は高いが、広角側が物足りない

オリンパスの10倍ズーム18-180mm F3.5-6.3は、35mm換算36〜360mmの画角が得られるレンズとして、2006年1月登場。

高倍率ズームレンズは、レンズメーカーが最も得意とするカテゴリーで、カメラメーカーが参入する隙をなかなか与えてくれない。そんなカテゴリーにオリンパスが、「自前」で参入してきたのは意外だった。2006年12月現在、ZUIKO DIGITAL 18-180mm以外でカメラメーカーオリジナルのデジタル専用高倍率ズームレンズは、ニコンの「VR 18-200mm F3.5-5.6」があるだけだ。(ソニーの18-200mm F3.5-6.3はタムロンのOEM)

ED 18-180mm F3.5-6.3はレンズメーカー製の18-200mmとほぼ同じスペック。しかしフォーサーズシステムでは、実質焦点距離が2倍になり、広角端は36mm相当と、ほとんど標準レンズに近い画角になる。広角側28mm相当の標準ズームレンズが当たり前になった現在、36mm相当では物足りなすぎる。これ1本では風景撮影や屋内などで不自由するだろう。

18-180mm F3.5-6.3は鏡胴が太く、シグマ、タムロンの18-200mmよりもひとまわり大きく重い。テレ側180mm止まりで画面サイズが小さいことを考えれば、それらのレンズよりも小型化できそうに思える。このあたりでもオリンパスは、高倍率ズームに不慣れと思わされる。

操作性はいい。
AFはレンズ内モーターによるもので、インナーフォーカスが採用されている。AF合焦後、フォーカスリングをまわすだけでMFへ移行できるのは、シグマ、タムロンの高倍率ズームにはない機能だ。フォーカスリングの感触も良く、適度なトルクがあって微調整がしやすい。

最短撮影距離は0.45m、最大撮影倍率は0.23倍でシグマ、タムロンと変わらない数値だが、35mm換算では0.46倍となり、かなりのクローズアップができる。これは画面サイズが小さいことのメリットだ。

18-180mm F3.5-6.3は操作性、近接能力は優れているが、広角側の画角の狭さが不満だ。これでは広角ズームと組み合わせて使うことになるかもしれない。そうなると同社の11-22mm F2.8-3.5があるのだが、こちらも広角ズームとしては画角が物足りない。そうした理由からも、オリンパスのズームレンズのラインナップは変則的に思えてしまう。