ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6は、オリンパスの普及タイプのボディのキットのレンズで、35mm換算28〜90mm相当の不足ない画角をカバーする。定価は32,550円だが、ボディとセットで購入すると、プラス1万円程度で手に入るお買い得の標準ズームだ。
フォーサーズシステムのメリットのひとつとして、レンズを小型化できるメリットがあるが、このレンズはなぜか他社の同クラスと比較しても、大きく重い。大きさに余裕がある分フォーカスリングは幅広で、MFの操作性も悪くはない。また、MF時にフォーカスリングは回転しないので、ホールディングバランスを崩さずに撮影に専念できる。
画質は余裕のあるレンズ設計なのか、このクラスでも優れていると評判。絞り開放からシャープで、ワイド側での画面周辺部の像の流れもごくわずか。色収差も少なく、とてもボディプラス1万円で購入できるレンズには思えない性能だ。ただし、湾曲収差はワイド側で目立ち、画面周辺部に水平線、垂直線を入るとタル型の歪みが目立つ。
最短撮影距離は38cmで、特に近接能力が優れているということはない。それが不満ならば、最短撮影距離22cmの14-54mm F2.8-3.5を考えた方がよさそうだ。 14-45mm F3.5-5.6は安価ながら写りが良く真面目な作りの標準ズームだ。あえて注文をつけるとすると、もう少しコンパクトにしてほしい。