ニコン
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

定価:124,950円(税込)
35mm換算157.5mm
■レンズ構成:12群14枚■最短撮影距離:0.314m■最大撮影倍率:1倍■絞り羽根:9枚■フィルター径:62mm■最大径:83mm■長さ:116mm、重さ:790g■2006年3月発売
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)価格比較

世界初手ブレ補正搭載マクロ

93年発売以来、ロングセラーを続けていたMicro-Nikkor 105mm F2.8Dもデジタル化にあわせて13年ぶりにモデルチェンジをした。2006年3月登場のVR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8Gは「次世代手ブレ補正(VRII)」を搭載し、無限遠から約3m(撮影倍率1/30倍)までの撮影では、最大でシャッタースピード約4段分の手ブレ軽減効果が得られる。3m以内になると補正効果は徐々に落ちるが、マクロ領域でも手ブレの補正が可能だ。しかし、マクロ撮影では手ブレよりも被写体ブレやピンボケが問題になるので、三脚を使うのが基本だ。それを考えるとこのレンズの手ブレ補正は、通常撮影のためのものと考えた方が良いかもしれない。

当然光学系も一新し、レンズ構成は従来の105mmの8群9枚から、12群14枚とかなりレンズ構成が複雑になっている。これは手ぶれ補正の光学系が追加されたことによるものが大きい。レンズ枚数が増えると、内面反射や透過損失が大きくなりがちだが、新開発のコーティング「ナノクリスタルコート」によって、デジタル一眼レフで画質を大きく劣化させるフレア、ゴーストを低減。また100mmクラスのマクロレンズとしては珍しくEDレンズ(特殊低分散レンズ)を採用。さらに絞り羽根は9枚の円形絞りを採用するなど、かなり贅沢な仕様となっている。

フォーカス方式はインナーフォーカスに変更され、フォーカシングによるレンズ全長の変化が無く、フィルター枠は回転しない。レンズの繰り出しがない分、ワーキングディスタンスは15cmと100mmクラスの中では長いのも特徴。AF駆動はレンズ内蔵の超音波モーターによるもので、インナーフォーカス方式とあいまって高速なAFが可能。またAF撮影中でもフォーカスリングを回せばタイムラグなしでMFへと移行できる。操作性においても、キヤノンEF100mm F2.8マクロと並んで現在トップクラスといっていいだろう。

機動性、操作性、描写性能ともに最高レベルを追求した結果、かなり大柄で重くなってしまった。ただでさえ大柄だった従来のMicro-Nikkor 105mmよりもひとまわり大きく、重さは200g以上も重い790g。同じ明るさ、ほぼ同じ焦点距離のペンタックスの100mmマクロの倍の重さにもなる。価格も大幅にアップし、レンズメーカー製100mmマクロが2本買えてしまう。優れた性能を誇るレンズだが、このサイズと価格がネックとなるだろう。