APS-Cサイズの画面サイズ採用のフラッグシップ機を持つニコンは、デジタル専用の大口径ズームの開発が急がれた。そこでいちはやく大口径標準ズームAF-S DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8Gを発売し、ユーザーの要望にこたえた。
17-55mm F2.8Gはフラッグシップ機に見合ったレンズにすべく、非球面レンズ3枚、特殊低分散レンズ3枚を採用するなど、高価なレンズをふんだんに使い描写性能の向上を図った。さらに防塵・防滴機構を与え、AF、MFともに満足いく性能を追求した。その結果、重さ755g、定価231,000円と超弩級のレンズに仕上がったのだ。
後から登場した、シグマやタムロンのF2.8標準ズームよりも300g以上重く、手ぶれ補正を搭載したキャノン EF-S17-55mm F2.8 IS USMよりも100gほど重い。
これだけ大きく、高価なレンズなのだから圧倒的な描写性能を期待したいところだが、他を圧倒するほどでもないらしい。安価なシグマやタムロンでも十分な性能を持っているのだ。
他よりも明らかに優れているのは操作性で、ほとんど音もなくAFは作動し、切り替えなしにマニュアルフォーカスができる。ズームリング、フォーカスリングともに幅広のもので、特にフロント側に配置されたフォーカスリングは、リングのがたつきがなく、操作性は最高クラスだ。
それでもこの大きさ、20万円を超える価格では一般的なユーザーには縁がない。D2クラスでなければボディがレンズに負けてしまいそうだ。