ニコン
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
定価:273,000円(税込)
■レンズ構成:11群15枚■最短撮影距離:0.38m(35-50mm時)■最大撮影倍率:0.27倍■絞り羽根:9枚■フィルター径:77mm■最大径:83mm■長さ:133mm■重さ:900g■2007年11月発売
単焦点レンズを凌ぐ描写性能の大口径超広角ズーム
ニコンは長い間、大口径ズームレンズに関してはキヤノンの後塵を拝してきた。その中でも標準ズームレンズは一世代遅れのレンズでキヤノンと対抗してきたようなものだった。キヤノンが2002年にEF24-70mm
F2.8Lを発売するも、ニコンはいまだに28-70mm F2.8で、さらに大きく重くとあっては、ニコニューザーは肩身の狭い思いをしていただろう。もっともニコンのデジタル一眼レフはAPS-Cサイズを貫いてきたので、35mmフルサイズ対応の標準ズームの需要は少なかったのだろうから、わざわざ新規に24mmズームを発売する必要性もなかったのだろう。
しかし2007年11月、キヤノンから遅れること5年。ニコン初のフルサイズ機D3と同時にAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDが発売された。AF-S
NIKKOR 24-70mm F2.8G EDは、キヤノンのEF24-70mm F2.8Lをかなり意識して作られたようなレンズだ。最短撮影距離は35-50mm時に0.38m。(キヤノンは全域0.38m)全長はキヤノンより長いが鏡筒が細身で、質量はキヤノンよりも50gほど軽い。先代の28-70mm
F2.8と比較しても35g軽量化されている。それでも十分大柄で重量級のレンズだが、先代の28-70mmよりもスリムな分ホールディング性はいい。
フォーカス方式はインナーフォーカス。SWM(超音波モーター)駆動で、AF撮影中でも瞬時にMFに切り換え可能な、M/Aモードを装備しており、操作性は最上級だ。光学系にはEDレンズ、非球面レンズを3枚ずつ、そして高価ながらフレア・ゴーストを抑えるのに非常に有効なナノクリスタルコートが1面に施されている。その描写性能は、従来の28-70mm
F2.8からは劇的に向上しているという。口径が小さいニコンFマウントではフルサイズ化に伴い、周辺画質が心配されたがまったく杞憂。D3が倍率色収差をカメラ内で補正できることも影響しているのだろうが、画面周辺部まで均質性の高い描写性能を確保しているという。
価格は定価273,000円。キヤノン EF24-70mm F2.8Lよりも4万円以上高く、手ぶれ補正機構が搭載されていない標準ズームレンズとしてはやたらと高価だ。この価格設定は、使用されるであろうボディがほとんどD3に限定されるだろうからできたのだろう。