一眼レフカメラ交換レンズ比較

デジタル時代になってレンズの選び方が変わった。ほとんどのデジタル一眼レフが35mmフィルムよりも小さい画面サイズを持つために、従来のレンズでは画角が狭くなってしまうのだ。問題になるのがワイド側で、28mm標準ズームもデジタル一眼レフでは、ワイド側が42mm相当の中途半端な画角になってしまう。そこで登場したのがデジタル専用レンズ。デジタル一眼レフの画面サイズに合わせて設計されたこれらのレンズは、現在レンズ選びで切り離せない存在になった。

しかし、ここにきてニコンやソニーが35mmフルサイズに参入し、35mm兼用レンズが再び注目され、新レンズも多く発売された。もしかしたら今後はさらにフルサイズ機が増え、低価格化するかもしれない。そうしたことから、フルサイズ機をラインナップするキヤノン、ニコン、ソニーユーザーは将来を見据えたレンズ選びが必要になってくる。



注目交換レンズ


タムロン SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II
超広角ズームとしては最大のズーム倍率でありながらF3.5-4.5と明るい。これだけのスペックでありながら、コンパクトで重さは406gと軽い。操作性は純正レンズと比較すると見劣りするが、コストパフォーマンスはすこぶる良い。
ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
オリンパスユーザーが長く望んでいた広角ズーム。明るさ、焦点距離は平凡だが、こうした平凡な広角ズームがオリンパスには無かった。驚くほどコンパクトでリーズナブルだが描写性能はすこぶる良い。

ペンタックス DA★ 55mm F1.4 SDM
FA50mm F1.4よりも一回り以上大きく重いいが、超音波モーター搭載や防塵・防滴構造採用、さらに光学系を一新したことで描写性能は格段に向上。
ニコン AF-S NIKKOR 50mm F1.4G
13年ぶりにモデルチェンジを果たした「標準レンズ」。大きく高価になってしまったが描写性能、操作性は大幅に向上している。

シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC
独自の手ブレ補正機構を搭載した高倍率ズーム。従来の18-200mmから描写性能は格段に向上し、ニコンのVR18-200mmとタメを張る。
シグマ 30mm F1.4 DC/HSM
最新の技術で作られた新世代大口径標準レンズ。シグマにしてはやや高価だが、描写性能、操作性ともに文句なし。

カテゴリー

キャノン 全61本
EF-Sレンズ : 7本(ズーム:6本、マクロ1本)
ズームレンズ:22本 
単焦点レンズ:32本(マクロレンズ:4本)
今やニコンを抜き、数、バリエーション共に最も豊富で、安価なズームレンズからプロ用と呼ばれる高級レンズまでまんべんなくカバーしている。特に35mm兼用のEFレンズは手ぶれ補正レンズ、大口径レンズに加え、魅力的な単焦点レンズも多い。一方デジタル専用レンズ(EF-Sレンズ)の展開にはやや消極的で、ニコンやペンタックスよりも数が少ない。APS-Cサイズ、APS-Hサイズ、フルサイズと3種類の画面サイズを持ち、使用するカメラによって画角が変わるので、レンズ選びを難しくしているところがある。

ニコン 全52本(AFレンズ:43本)
デジタル専用:10本(ズーム:9本、単焦点:1本)
ズームレンズ:11本
単焦点レンズ:22本(マクロレンズ:3本)
■マニュアルフォーカスレンズ:9本
普及クラスからプロ用までラインナップするがキャノンと比較すると数、バリエーション共に見劣りする。特に35mm兼用レンズでは、デジタル一眼レフではほとんど実用性のない広角系のレンズが多く存在し、整合性は取れていない。一方デジタル専用に関しては、積極的にラインナップの強化を進めていてバリエーションも豊富だ。ニコンは保守的なイメージがあるが、最近では手ぶれ補正高倍率ズームや、普及クラスの手ぶれ補正ズームなど、キャノン以上にエポックメイキングな新しいレンズを発売している。

ペンタックス 全28本
■デジタル専用:11本(ズーム:7本、単焦点:4本) 
■ズームレンズ:4本 
単焦点レンズ:13本(マクロレンズ:2本)
新製品ラッシュでだいぶシステムが整ってきたが、まだラインナップは不足している。特に望遠系はズーム、単焦点レンズ共に数少なく、レンズメーカーに頼らざるを得ない。性能重視の高価なレンズは少なく、コンパクトで実用性の高いレンズをメインとしている。またLimitedシリーズやフィッシュアイズームなど、独自性のあるマニアックなレンズがペンタックスレンズの持ち味になっていてファンも多い。ここ数年発売されたレンズはほとんどがデジタル専用レンズで、35mm共用レンズはかなり縮小された。

オリンパス 全15本
ズームレンズ:10本 
単焦点レンズ:5本(マクロ:2本)
2003年スタートの新しいシステムだけに数、バリエーションともにまだまだこれからといった印象だ。大口径レンズを中心に、特徴のある高性能レンズが比較的多い反面、実用性の重視の普及〜中級クラスのレンズが不足している。画面サイズの小さな「フォーサーズ」を採用しているので、画像周辺の画質、レンズの小型化では他社よりもアドバンテージがある。

ソニー 全22本
デジタル専用:7本(ズーム:7本)
ズームレンズ:3本 
単焦点レンズ:12本(マクロ:2本)
コニカミノルタ時代のレンズをリニューアルしたものが大半を占めるが、生産中止になって未だに復活しないレンズが多い。こだわりの強いレンズに特徴があり、ツァイスレンズやGレンズはその最たるものだ。しかしそうした高級レンズは他社よりも高価で、気軽に楽しめるものではない。単焦点レンズの展 開には積極的だが、ズームレンズは不足し、やや偏ったラインナップだ。

パナソニック 全4本
■ズームレンズ:3本
■単焦点レンズ:1本

シグマ 全42本
デジタル専用:9本(ズーム:8本、単焦点:1本)
ズームレンズ:20本
単焦点レンズ:13本(マクロ:5本)
カメラメーカー以上に豊富なラインナップ、バリエーションを誇り、デジタル専用レンズも数多く揃える。他社に先がけた個性的なレンズが豊富で、カメラメーカーの穴を埋めるのに適したものも多い。コストパフォーマンスはひときわ高く、カメラメーカー製の半値近くというものも少なくない。

タムロン 全19本
■デジタル専用:5本(ズーム:5本)
■ズームレンズ:9本
■単焦点レンズ:5本(マクロ:2本)
高倍率ズームはタムロンレンズの売り上げのかなりのウェイトを占め、技術的にも高いものを持っている。またマクロレンズはMF時代から定評があり、ファンも多い。ズームレンズ偏重のシステムで、単焦点レンズは数が少ない上に、設計年度が古く、デジタル対応されていないものが多い。

トキナー 全10本
■デジタル専用:4本(ズーム:4本)
■ズームレンズ:4本
■単焦点レンズ:2本(マクロ:1本)
数、バリエーションともに寂しいが、少数精鋭で良質なレンズを発売している。 ここ数年ペンタックスと共同開発を進めていて、同じ光学系を持つレンズを両社ともに発売している。売れ筋の廉価なレンズは少なく、シグマやタムロンよりも 高級志向で、質感、操作製に定評がある。