EF-Sレンズ初の大口径標準ズームEF-S17-55mm F2.8 IS USMは、2006年5月発売。35mm換算25〜88mm相当の広いズームレンジでありながら、全域でF2.8を実現している。さらにシャッタースピード3段分の効果がある光学式手ブレ補正を搭載し、高感度画質に定評があるEOSデジタルで、かなりの場面で手持ち撮影が可能になる。
最短撮影距離は0.35mで近接能力は不足ない。大振りなレンズだが、ニコンの17-55mm F2.8Gと比較すると100gほど軽い。スペック的には同社の高級タイプ、Lレンズの名を付けても良さそうだ。
ズームリングは幅広のもので操作性はいいのだが、フォーカスリングがLレンズとは逆のボディ寄りに設置されていて、リングの幅が狭いのでやや窮屈なMFになる。もうひとつLレンズとの違いは、防塵・防滴機構が採用されていないことだ。操作性、信頼性が少々劣るのはLレンズと比較してのことであって、普及クラスのレンズとは比べ物にならないくらい優れている。
単にレンズの明るさ、描写性能を求めるならば、はるかに小さく安価な、タムロンやシグマの大口径標準ズームで十分だろう。しかしこのレンズには、手ぶれ補正というプラスアルファがあり、それがとても魅力的だ。決して安くないレンズだが、EOS 30Dボディならばぜひ候補に入れたいレンズだ。