キャノン
EF70-300mm F4-5.6 IS USM

定価:92,400円(税込)
35mm換算112〜480mm(APS-Cサイズデジタル一眼)
■レンズ構成:10群15枚■最短撮影距離:1.5m■最大撮影倍率:0.26倍■絞り羽根:8枚■フィルター径:58mm■最大径:76.5mm■長さ:142.8mm■重さ:630g■2005年9月発売
EF70-300mm F4-5.6 IS USM価格比較

手ぶれ補正元祖もモデルチェンジ

1995年世界で初めて交換レンズに手ぶれ補正機構を搭載したキャノン EF75-300mmF4-5.6 IS USMが登場した。あれから10年、EF75-300mm F4-5.6 ISがモデルチェンジし、EF70-300mm F4-5.6 IS USMとなって2005年9月に登場した。

主な変更点はワイド側75mmから70mmに広げ、デジタルに対応した光学系、コーティングを採用。さらに、手ぶれ補正効果は従来のシャッタースピード2段分から3段分に強化され、補正スピードも格段に速くなっている。また、新たにズームロック機構が採用された。

サイズは全長142mmとこのクラスの望遠ズームとしては大柄で、重量も630gと標準的な70-300mm F4-5.6クラスよりも100g以上重い。しかし、2006年12月発売したニコンの手ぶれ補正ズームVR 70-300mm F4.5-5.6よりもワイド側が多少明るいにもかかわらず、100g以上軽い。

ズームリングは幅が広く、比較的軽い力でズーミングが出来て扱いやすい。フォーカスリングはレンズ先端部にあり、リングの幅こそ問題ないが、フルタイムマニュアルフォーカスに対応していない。MFへ移行する際はスイッチで切り替えてからフォーカスリングをまわすことになる。どうせならこの部分も改良して欲しかったが、コストを優先したのか、フォーカシングの操作性は以前とほとんど変わりない。この部分が、ニコンのVR 70-300mm F4.5-5.6との違いで、ニコンの場合は、切り替え無しでフォーカスリングをまわすだけで、MFに瞬時に移行することが出来る。

価格は機能・性能が向上したにもかかわらず、前モデルと据え置きの92,400円で、コストパフォーマンスは悪くない。しかし、ニコン VR 70-300mm F4.5-5.6よりも定価は若干高めの設定だ。(ニコン VR 70-300mmは定価81,900円)

EOS Kiss デジタルシリーズなどでは480mm相当の超望遠の画角が得られ、手ぶれ補正機能も搭載されているので、それなりの魅力はあるが、操作性は決して優れているとはいえない。また、細かいことを言えば、描写性能も同社の70-200mm F4Lとは差があるようだ。絞ればその差は縮まるだろうが、絞り開放付近を多用するようなら、奮発して70-200mm F4L、または70-200mm F4L ISを買った方が後悔しないかもしれない。