55-200mmクラスの望遠ズームはカメラメーカー、レンズメーカー各社から発売されていてそのほとんどがデジタル専用とすることで、コンパクトさを追求している。その中でキャノンは唯一35mm兼用としている。EF55-200mm F4.5-5.6 II USMは98年APSデジタル一眼レフ用として発売されたものを、デジタル対応化したもので、2003年9月に発売。
他の55(50)-200mmクラスが全長80mm前後なのに対し、EF55-200mm F4.5-5.6は全長97mmと2cm近く長い。やはり35mmのイメージサークルをカバーするとなると仕方ないサイズなのだろう。一方重さは310gとサイズの割には軽く、他の55-200mmクラスとは50g以下の差でしかない。
非常に割り切った作りのレンズで、フォーカスリングは省略された。さらにマウントはプラスチック製で、手に取ってみるとなんともチープな印象で、ちょっとがっかりする。
AFは超音波モーターUSM駆動で静かで、素早いフォーカシングが可能だが、MFはレンズ先端をつまんで行うしかなく、実質AF専用レンズと割り切って使った方がいいレンズだ。描写性能には不足はないようだが、本格的に望遠撮影をするのならば別のレンズを選んだ方が良さそうだ。少なくとも描写性能は別として、シグマの55-200mm F4-5.6の方がまじめな作りで好感が持てる。