初めてのデジタル一眼レフの選び方

コンパクトデジカメからのステップアップ、初めてデジタル一眼レフを購入する方は、なるべく軽量・コンパクトな機種をおすすめします。

実売価格がボディ単体で5〜8万円、レンズキットでも10万円以下の機種がこれにあたり、ボディ単体で500g前後、それにキットの標準ズームレンズ、バッテリーをあわせて撮影時には700g〜800gが目安になります。それでも重さは3倍ズームのコンパクトデジカメの約3倍。これが実売20万円程度の機種、例えばニコン D300ではボディ単体で825g、交換レンズAF-S DX18-70Gにバッテリーを合わせると1200gを越えてしまいます。

量販店で数分間持った時に感じなかった大きさ、重さも長時間持ち歩くとなると以外にこたえます。
またその存在感も負担になるはず。まずはコンパクトなエントリークラスで一眼レフに慣れてから、上級クラスにステップアップしても遅くはありません。

はじめから中・上級クラスを使うのならばそれなりの覚悟が必要。コンパクトデジカメの延長線上で考えているのならばなおさらです。はじめは機能や性能の高さを求めるより、苦にならないサイズ、重さ、存在感のカメラを選んでおいたほうが、出動回数は多くなるはずです。



普及クラスでも1000万画素が当たり前となった現在、A4サイズプリントではどの機種も画質に大きな不満はなく機種による差もなくなってきました。特に解像度にかんしてはどの機種も普通に使う分には十分で、A3以上でプリントしない限り、画素数による差を見い出すのは困難です。

デジタル一眼レフのメリットのひとつとして、感度を上げても画質の劣化が少ないことが挙げられます。高感度に強いネガフィルムでもISO800以上になると粒状感、コンラストが強くなりますが、ほとんどのデジタル一眼レフではISO800でも画質劣化をほとんど気にすることなく使用できます。

一般的にノイズは撮像素子のサイズが大きい方が有利になります。こう書くと撮像素子サイズが小さいフォーサーズのオリンパスとパナソニックが劣るように思われますが、以前ほど差はなくなっているようです。少なくともISO400位まではAPS-Cサイズカメラと同等と考えていいようです。

デジタル一眼レフは暗部の再現性はフィルムに優る反面、ハイライト部はややフィルムより劣るとされています。最近ではカメラ内で階調を補正して、見た目上ダイナミックレンジを広げられる機種もあるので、チェックしてみるといいでしょう。

デジタル一眼レフでは色調やコントラスト、シャープネスのパラメーターを自由に変えることができます。また、あらかじめパラメーターを組み合わせて、何種類かの画調を設定してある機種も多くあり、他機種と画調を統一できるようにしてあるメーカーもあります。
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キヤノン、ニコン、パナソニックが採用する光学式手ぶれ補正はレンズ内に補正ユニットを組み込み、ブレを打ち消す方向にレンズをシフトするというもの。光学式手ぶれ補正のメリットとしては、ファインダーで補正効果が確認できるので、安定したファインダー像でフレーミング、ピント合わせができます。デメリットとしては補正できるレンズが限られ、通常のレンズよりも大きく、高価になるということ。しかし、最近では両社ともに安価なズームレンズにも手ぶれ補正機構を搭載するなど、ラインナップを広げています。

ソニー、ペンタックス、オリンパスが採用する撮像素子シフト方式手ぶれ補正は、ぶれを打ち消す方向に撮像素子を移動するというもの。この方式のメリットとしては基本的にどのレンズでも手ぶれ補正が可能なこと。そのため手ぶれ補正のために余分な出費が必要ありません。デメリットはファインダーで補正高価が確認できないこと。ただし、ライブビューでは補正効果が確認できます。
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そもそもモニターを見ながら撮影が可能なライブビュー機構は、コンパクトデジカメでは当然の機構。コンパクトデカメからステップアップしたユーザーの中には、ファインダーでしか撮影できないデジタル一眼レフに違和感を覚える人もいるはず。

デジタル一眼レフでもオリンパスE-330発売以来、瞬く間に広がったライブビューは、一眼レフに新しい撮影スタイルをもたらした画期的な機構。まだタイムラグやAFでのピント合わせに難があるのは否めませんが、自由なアングルで撮影できるほか、露出や色調を確認しながら撮影でき、拡大表示すれば正確なピント合わせもできるなど、その利便性の高さは試してみてわかるもの。

特に、コンパクトデジカメの撮影スタイルに慣れた方は、ライブビューを重視して選ぶ方法もあります。多くのデジタル一眼レフはモニターが固定式のため、ライブビュー時には斜めからモニターを見ることになるので、モニターの視認性もチェックする必要があります。数は少ないものの、可動式の液晶モニターを搭載した機種もあり、アングルの自由度は非常に高い。また、像面コントラストAF、顔認識機能などコンパクトデジカメばりの撮影機能を持った機種もあります。
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デジタル一眼レフの交換レンズで高倍率ズームが人気なのは、レンズ交換時、センサーに埃が付着するのを防げる理由もあります。オリンパスがいち早くダスト対策を行っていますが、ここ数年ようやく他社もこれに追従し、ほとんどの機種が何らかのダスト対策を施しています。しかし、その効果はメーカーによってまちまちです。現在のところは、オリンパスが採用する方式が最も効果が高いとされています。(パナソニックも同じ機構を採用)

コンパクトデジカメとデジタル一眼レフの大きな違いが、シャッタータイムラグ。ここでいうタイムラグはAFを含めたもので、コンパクトデジカメのタイムラグが長いのは、ほとんどの場合AFが足を引っ張っているのが現状。一眼レフが採用する位相差AFはスピードとともに、追従できる被写体が多いのが特徴。

AFの性能はは、レンズの駆動方式によっても違いがあるようです。ここ数年、超音波モーターを搭載したレンズが多く発売されるようになった理由として、AF面で有利なことが理由にあげられます。

AFスピードとともに測距点の数や配置にも注目したい。一眼レフの位相差AFは画面のどこでもピントが合わせられるものではありません。AFでピントを合わせられるポイントは機種により違い、横一列の3点から、50点を越えるものまでさまざまです。ポイントが多ければフォーカスロックをせずにピント合わせが出来るなどメッリットが多いのですが、普及クラスの機種ではコストの関係もあり、むやみに測距点を増やすわけにはいきません。

出来れば7点以上のもの、周辺のポイントでもしっかりピントが合う機種を選びたいところです。

デジタル一眼レフは起動時間が短いのも特徴。たいていの機種は0.2秒程度で撮影スタンバイになりますが、一部に2秒程度起動に待たされる機種があります。
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ライブビュー搭載機種が増えたといえ、デジタル一眼レフでの撮影は、依然としてファインダー利用がメイン。一眼レフはレンズを通した実像を確認できるのが一番の特徴。見え具合いの良いファインダーで撮影するのは気持がいいし、 撮影に集中できます。

ファインダーは以外にコストのかかる部位で、上級機とエントリー機の差が現れる部分でもあります。中堅以上のカメラではガラスペンタプリズムが使用されていますが、低コスト、コンパクトさが要求されるエントリークラスでは、ペンタミラー方式が多く採用されています。ペンタミラーはコストが抑えられる反面、像が小さくなりがち。また、ファインダースクリーンとの兼ね合いもありますが、ピントの山が掴みにくいものが多いです。

一般的に撮像素子が大きい方が大きなファインダー像が得やすく、フルサイズ機ではとても広々としたファインダーで撮影できます。(もっとも35mmフィルム一眼レフではこれが普通だった)注意しなくてはならないのが、ファインダー倍率。同じファ インダー像の大きさでも、撮像素子が小さいカメラの方が倍率は大きくなります。このことにかんしてはは別項参照。・間違いやすい、ファインダー倍率とは?

デジタル一眼レフは、買った時点で完結するコンパクトデジカメと違い、レンズが交換できるので、システムとしての発展性があるのが醍醐味でもあります。ところが多くの場合、ボディの出来だけで判断してしまっています。ボディは買い換えたとしても、交換レンズは長く活かせます。最初に購入するレンズも重要ですが、将来を見据えた計画を立てておきたいものです。
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