レリーズタイムラグとは?


デジタルカメラに限らず、すべてのスチルカメラはシャッターボタンを押してから、実際に写真が写るまで(露光するまで)には時間差があります。一眼レフカメラでは、シャッターボタンを押し込むとミラーが跳ね上がり、絞り羽根が作動して初めてシャッターが作動します。この間をレリーズタイムラグと呼んでいます。

一眼レフカメラは実像をファインダーで見るために、露光面の前にミラーを配置しなければなりません。ところがミラーが前にあるとフィルムやセンサーに光が届きません。そこでシャッターが作動する前にミラーが跳ね上がらなければならないわけです。

一眼レフはミラーがあるために、ミラーがないレンジファインダーカメラよりもレリーズタイムラグが長くなります。例えばレンジファインダーカメラではシャッタータイムラグ10msという機種もありますが、一眼レフでは100ms以上の機種がかなりあります。(レリーズタイムラグを表記するにはミリセコンドという単位が使われており、1/1000秒が1ミリセコンド(ms)となります。)



以前フィルム一眼レフでEOS RTやEOS-1n RSといった半透過型のミラーを採用した機種がありました。これらの一眼レフはミラーを作動させる必要が無いため、EOS-1n RSではレリーズタイムラグ6msと非常に高速でした。

レリーズタイムラグは一般的にはあまり重視される性能ではありません。しかし、動体を撮影するときにはとても重要になってきます。スポーツの撮影などでは連写速度と同じくらい、レリーズタイムラグの短さが重要になります。またスポーツに限らず、撮りたい瞬間にシャッターが切れないと、シャッターチャンスを逃すことになるので、シャッターチャンスを重視される方は、AF性能、連写速度とともにレリーズタイムラグの短いカメラを購入することをおすすめします。

ただ厄介なのは、一部の高級機種を除いて、ほとんどのカメラがレリーズタイムラグを表記していません。一般的にプロ用と称される機種はレリーズタイムラグ、像消失時間ともに短くなっています。タイムラグを短くするには、シャッターユニットやミラーなどを高性能なものにする必要があり、これが意外とコストが掛かるのです。普及クラスのカメラではこういった地味な性能を磨くよりも、もっと分かりやすい画質や機能の豊富さを重視する傾向があります。