ローパスフィルターとは

細かな模様を撮影した画像で、実際に存在しない模様(モアレ)や色(偽色)が現れることがあります。これらを低減するために、大方のデジタルカメラではCCDやCMOSといった撮像素子の前面に、ローパスフィルターを取り付けています。

ローパスフィルターの役目は、モアレや偽色の原因となる細かい模様を、撮像素子に入射してくる前にある程度ぼかしてしまおうというものです。一般的にローパスフィルターの効果を高めると解像度が落ちてしまいます。



ローパスフィルターは何層かに分かれた構造で、撮像素子の性能と同時にローパスフィルターの構造が画質に大きな影響を及ぼします。いかに解像度を維持して偽色やモアレを低減させるかが課題となってきます。

同じセンサー・画像エンジンであってもローパスフィルターを変えることで(ローパスフィルターの効き目を強くしたり弱くしたりすることで)画質の傾向は変わってきます。

ローパスフィルターはほとんどの機種が固定式で、ユーザー自ら取り外すことは出来ません。しかし中にはローパスフィルター取り外し可能なものや、ローパスフィルターそのものがない機種もあります。ローパスフィルターが無い機種はカメラ内の映像エンジンや、撮影後にソフトでモアレ低減処理をします。

一般的にモアレや偽色は、絞りを絞り込んだり、撮影距離を変えることで低減できる可能性があります。また、撮像素子の小さいコンパクトデジカメにはローパスフィルターが無いと考えてよいでしょう。これはセンサーの画素ピッチが小さく、レンズの解像力がセンサーの解像力に追いつけないため、あえてボカす必要が無いからです。