撮像素子の役割

撮像素子とは、「イメージセンサー」とも呼ばれ、レンズから入射した光を取り込み、電気信号に変換する半導体素子を指します。デジタルカメラではCCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサーがこれにあたり、「イメージセンサー」を省略して、単にCCDやCMOSと呼ぶ場合も多くあります。撮像素子はフィルムカメラに例えるとフィルムに相当する部分で、画質を左右するもっとも大きなデバイスといってもいい。

CCDイメージセンサーとCMOSイメージセンサーの違いは電気信号に変換する工程の違いです。以前はCCDの方が高画質で、CMOSはコスト、省電力性に優れるがノイズが多いなど画質面の欠点がありましたが、現在では克服され、デジタル一眼レフではCMOSが主流になりつつあります。一方、コンパクトデジタルカメラにかんしては依然としてCCDが主流となっています。

デジタルカメラのスペックでもっとも注目されるのが画素数だと思います。

画素数が多い方が解像度が高くなり、鮮鋭度の高い画像を得やすくなります。しかし同じ撮像素子のサイズで画素数を増やすと1画素あたりが取り込める光の量は少なくなり、感度、ダイナミックレンジの面で不利になります。

鮮鋭度だけが画質の良し悪しを決めるわけではありません。メーカーは消費者にアピールしやすい画素数を、高画質と結びつけて宣伝しますが、1000万画素時代となった現在では、それほど大きな意味は持ちません。例えばA4サイズで800万画素と1200万画素の違いを見出すのは困難です。それよりもノイズが少なくダイナミックレンジの広い画像の方がよりリアルな表現が可能です。

撮像素子の進化は半導体技術の進化で、その進化は目を見張る物があります。カシオQV-10が発売になった1995年では画素数30万画素程度が主流でしたが、現在では1000万画素の機種も多く発売されるようになりました。ここのところ高画素化のスピードはやや緩まり、高感度ノイズ低減、広ダイナミックレンジの確保に注力しつつあります。しかし未だ発展途上のデジタルカメラでは今後さらに撮像素子が発展する可能性があります。その進化は画質向上以外、例えば高速連写や省電力化などにも向けられています。