ソニー サイバーショット H7

・広角重視の15倍ズーム
・ハイビジョンテレビで写真鑑賞
・俊敏な操作性
■光学15倍ズーム(35mm換算31〜465mm)■810万画素1/2.5型CCD■2.5型液晶モニター■重さ375g
サイバーショット H7価格比較

画質・機能ともバランスの取れた15倍ズーム機

スリムタイプがメインのソニー サイバーショットの中で、H7は唯一の高倍率ズーム機となる。サイバーショット H7は、H5の後継機で、CCDはスタンダードな1/2.5型を採用、先代の720万画素から810万画素へ高画素化されているが、スペック的に大きな変化はない。大きく変わったのがズームレンズで、12倍から15倍へ高倍率化された。ワイド側はH5の36mm相当から、31mm相当へと広げられ、望遠側はH5の432mmから465mm相当へと広角・望遠共に広げられた。この光学15倍ズームレンズはオリンパス CAMEDIA SP-550UZに次ぐズームレンジの広さだ。

高倍率化にもかかわらず、ボディは若干小型化され、重さはH5よりも31g軽く375g。電源は単3ニッケル水素電池から専用バッテリーへ変更され、総重量ではさらに大きな軽量化が図られている。サイバーショット H7は、それほど大きさの変わらないキヤノン パワーショット S5 ISよりも75g軽く(本体のみの比較)手に取ると見かけ以上の軽さで、バッテリーが入っていないのではないかと思うほどだ。

小型軽量化のため、H7のひとつの売りであった液晶モニターは3型から2.5型に小型化されている。画素数もH5の23万画素から11.5万画素へとスペックダウンしているのは残念だ。海外では3.0型可変式モニターを搭載したH9が発売されていて、国内でも一部で流通しているようだ。多少重く高価になるが、マクロ撮影などでの利便性は大きい。

光学15倍ズームはボディ背面のレバーによってズーミングする電動式を採用。パワーショット S5 ISには及ばないが、かなり高速なズーミングが可能だ。(ワイド端からテレ端まで2秒強)AFも高速で、シャッターボタンを半押しにすれば、9点測距のAFはほとんど迷いもなく瞬時にピントが合う。

画質は、ズームレンズの高倍率化のしわ寄せがきている。ワイド端ではタル型の湾曲が結構目立つし、画面周辺部の色収差もそれなりにある。しかし、少し焦点距離を変えればレンズのアラはそれほど目立たなくなる。小型の15倍ズームということを考えれば、まあ納得できる性能だ。全体的にシャープで解像度が高く、1/2.5型CCD搭載の高倍率ズーム機の中ではトップクラスだろう。これ以上の画質を求めるのならば富士フィルムのFinePix S9100やパナソニックのDMC-FZ50といった、かなり大型の機種を選ぶことになる。

最高感度はISO3200だが、緊急用と割りきった方が良い。常用として考えるならばせいぜいISO400止まりにしておいた方が無難だ。それでも810万画素の小型CCDにしてはノイズが少なく、解像感もそれほど損なわれない。

サイバーショット H7は割りとさらりと作り上げられた印象がある。それでも特別大きな欠点もなく光学式手ブレ補正、顔認識機能といった最近のトレンド機能は網羅し、総合点の高いモデルだ。強いて欠点をあげればいかにもプラスチックといった質感と、マニアックな機能がないことだろうが、H7にそこまで求めるのは酷だ。

ライバルは18倍ズームのオリンパスCAMEDIA SP-550と、キヤノン パワーショット S5 ISだろう。スペック的には目を引くSP-550UZだか、画質、レスポンスなど多くの部分でH7の方がレベルが高く、総合力でH7の圧勝。S5 ISとはいい勝負で、広角側の画角が36mm相当と物足りないS5 ISに対し、H7はアドバンテージがある。また、重さもH7の方が75gほど軽く、機動性は上だ。ただし、ちょっと凝ったことをやりたい場合、S5 ISの方がアクセサリーシューや可変モニターが装備されていて本格的だ。

(2007年6月1日作成)

サイバーショット H7 性能表
項目 仕様
有効画素数 810万画素
撮像素子 1/2.5型CCD
レンズ 5.2mm〜78mm(35mm換算31-465mm)F2.7-4.5
最短撮影距離
(レンズ先端から)
標準:[広角]約1cm、[望遠]1.2m
感 度 ISO80〜3200
記録メディア メモリースティック デュオ、メモリースティック PRO デュオ
ファインダー カラー液晶ファインダー約20.1万画素
液晶モニター 2.5型 約11.5万画素
手ぶれ補正 レンズシフト方式
大きさ 109.5(幅)× 83.4(高)× 85.7(奥行)mm
質量(本体のみ) 375g