オリンパス CAMEDIA SP-570UZ

ついにデジタルスチルカメラが光学20倍を達成した。高倍率デジタルカメラは画素数とともにズーム倍率競争も激化していて、多機能タイプでは最近では15倍は当たり前、18倍がスタンダードになっている。SP-570UZは、一足先に20倍を達成。搭載されているレンズは新開発、26mm〜520mm相当。テレ側500mmオーバーもすごいが、ワイド側で26mmを実現したのは称賛ものだ。
主な特徴
・ワイド側26mm相当を実現した光学20倍ズーム
・有効1000万画素CCD
・同社のデジタル一眼レフを継承した操作性
・13.5コマ/秒の高速連写
2008年3月発売 発売時参考価格:59,800円  CAMEDIA SP-570UZ価格比較


世界初の光学20倍ズームは、ワイド重視
普通同じ倍率のレンズでもワイド側を広げる方が、技術的にハードルが高いと言われているが、あえてこの難題にチャレンジした。レンズの明るさはF2.8〜F4.5。テレ側では1段以上暗くなるが、光学20倍ということを考えれば、よく頑張ったと思った方がいいだろう。

撮像素子は1/2.33型有効1000万画素のCCD。画素数は800万画素に抑えておいて、低ノイズ、広ダイナミックレンジを目指した方がよかったのではないかと思うのだが、販売戦略上仕方がなかったのだろう。

光学20倍ズーム、1/2.33型と小さなCCDなので画質はあまり期待できない。画面周辺部では像の流れが目立つし、ISO100でもノイズが浮く。それでも全体的に見ると旧モデルのSP-550UZからは改善されているようで、ワイド端26mmも実用性はある画質だ。

ボディサイズはSP-560UZよりも一回り大きくなり、重さは80g重い445g。電源を入れるとレンズがせり出 し、テレ側ではかなり鏡胴が伸びる。全体の雰囲気はこれまでのSPシリーズから一変、一眼レフのようなイメージになり、高級感がある。ボディの剛性感が高くなり、OMレンズを思わせる細かいローレットが刻まれたズームリング、さらにアクセサリーシューが設けられ、いかにも上級者向けといった雰囲気だ。

機能は豊富だが、AF性能、ズームの操作性はイマイチ
新たにコマンドダイヤルを設けるなど、操作性は同社のデジタル一眼レフと共通化を図られた部分が多い。ただ、せっかく設けられたズームリングの操作性はいただけない。電動ズームなのだから仕方がないのかもしれないが、レスポンスが悪く、ワンテンポ遅れてズーミングするので、思い通りの画角にするのが難しい。馴れもあるだろうが、まだレバー式の方が調整しやすいように思える。

AFは相変わらず緩慢だ。特にテレ側では合焦するまでたっぷら待たされるので、運動会などではシャッターチャンスを逃してしま うだろう。救済措置としてか、プリキャプチャー機能や高速連写機能があるが 記録画素数は3メガに制限される。それにフォーカスが合わないことには話にならない。

SP-570UZはかなりチャレンジングな高倍率ズーム機で、機能も豊富だが、動体撮影は苦手だ。風景撮影ならばそれなりに実用性はあるが、できればもう少し画質を向上して欲しかった。他の多くの高倍率ズーム機にも言えるだろうが、やはりこれだけ小さなボディで1000万画素、光学20倍ものズームを詰め込むと皺寄せがくる。その辺りが割りきれれば、悪い買い物ではないと思う。



CAMEDIA SP-570UZ 性能表
項目 仕様
有効画素数 1000万画素
撮像素子 1/2.33型CCD
レンズ 4.6〜92.0mm(35mm換算26〜520mm)F2.8(W)〜F4.7〜F4.5(T)
最短撮影距離
(レンズ先端から)
通常:[広角]10cm、[望遠]1.2m
スーパーマクロ:約1cm
感 度 ISO64〜1600(2560×1920画素時 最高ISO6400)
記録メディア xD-ピクチャーカード
ファインダー 電子ビューファインダー約23万画素
液晶モニター 2.5型 約23万ドット
連続撮影速度 1.2コマ/秒(1000万画素記録)
7.2コマ/秒(500万画素記録)
13.5コマ/秒(300万画素記録)
手ぶれ補正 CCDシフト方式
大きさ 118.5(幅)× 87.5(高)× 84(奥行)mm
質量(本体のみ) 445g