レビュー記事
ペンタックス K-30
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ソニー RX100
パナソニック LUMIX FZ1000
パナソニック LX100




4K動画が撮れる高倍率ズームレンズ一体型デジカメ LUMIX DMC-FZ1000は発売が2014年7月。私が購入したのはそれから暫く様子見して実売6万円を切った2015年7月。かなり大きな図体を見てから購入に躊躇していたが、ライバルが現れないことから購入決断。使い始めて1年半でいろいろな分かったことをレビューをします。
◇大きさ・使い勝手

図体はかなり大きく、特にレンズ部分はかなり太い。イメージとしては中級一眼レフに大口径標準レンズを装着したようなボリュームだ。

パナソニックのマイクロフォーサーズ機のGシリーズに似た操作性で、ファンクションボタンにいろいろな機能を割り当てられるのでカスタマイズ性は高い。
ただし、露出補正は後ろダイヤルを押した後に回すのだが、個人的にはいまいち馴染めない。
LX100やGX8の様に単独の露出補正ダイヤルの方がはるかに使いやすいと思う。
ダイヤルやボタンの操作感はチープな印象。
また、しばらく使ってみて気になったのが、レンズ左側にある手ブレ補正スイッチが、いつの間にかオフになることがあった。
◇画質
センサーは1型 有効2,010万画像。レンズは35㎜換算25㎜F2.8-400㎜F4.0
画質は1/1.8型と比較すると解像度、ダイナミックレンジ、色乗りで明らかな差があり、以前所有していたマイクロフォーサーズのDMC-G5に迫るどころか解像度では優っている。レンズの性能によるところもあると思うが、広角端、中間域、望遠端とも隅まで比較的解像していて色収差も目立たない。
もっともレンズの収差は後処理で何とかなってしまうので、どこまでがレンズの性能かは分からない。
ボケについては悪くはないが、輪郭が目立つこともあり、高倍率ズームなりという印象。

全体的にカッチリした描写で建物などを撮影すると見栄えがする。肌の描写はAPS-Cサイズ機と比較すると階調がイマイチと思われる点もある。

4K動画は総画素2,090万画素(静止画有効2,010万画像)のうちから約830万画素分を切り出しているので、実質面積比4割程度しか利用していない。
もっともビデオカメラも総画素の中から半分程度を切り出しているモデルが多いので、他との比較ではセンサーのサイズが大きい分有利だ。

最近ではソニーのようにセンサーの大部分を利用しているしモデルも出てきた。価格は違うが同じく1インチセンサーを搭載するソニー RX10Ⅲは4K動画でもオーバーサンプリングでセンサーの70%強の範囲を利用していて画質面のアドバンテージがある。

4K動画の画質はフルHDに見慣れた目には圧巻で、フルHDのモニターでも画像のキレがまるで違い、これが6万そこそこのデジカメの画質だろうか?と驚く。センサーが一般的な家庭用ビデオカメラと比較して大きいので、暗所でも色乗りは良く、ノイズも少ない。この辺りは所謂ファミリー向けのビデオカメラとは大きな差がある。
センサーサイズが大きく、F2.8-4.0と比較的明るいレンズなのでボケも大きい。
◇イマイチな点
不満は内蔵マイクの音質と4K動画時のAF。
特に音質は褒められたものではなく、「ゴーゴー」とこもった手ぶれ補正が作動する不快な音を拾う。例えるなら、耳に水が入った時のような、内側から響くような低い音が付きまとうような感じ。
音質にも多少こだわりがあるならば、マイク端子が付いているので、外付けマイクを付けた方がいい。外付けマイクは純正でも6,000円程度で購入でき、音質もかなり違うので、買っておいても損は無いと思う。

スチルでは、かなり素早いAFは4K動画時には緩慢になる。フォーカスはゆっくりしているし、一度フォーカスを大きく外すと中々戻らない。他のパナソニック4K動画対応機も同じようなものだけど、ビデオカメラに分類されるモデルと比較するとかなり差がある。この辺りは、センサーの大きさの違いもあるのだろうけど、ビデオカメラには及ばない。

◇総括

これらの不満を解消したのが後継機種のFZH1だが、価格は2017年2月現在、実売14万円とかなり高くなってしまった。この価格帯だと同社のGX8やGH4の高倍率ズームキットよりも高く、ソニーのRX10Ⅲと変わらない。コストパフォーマンスを考えると高倍率ズームの高画質4K動画モデルはFZ1000以外見当たらないが、既に生産中止になってしまった。
◇補足

9ヶ月ほど使った2016年4月にレンズ内に小さなゴミを数個発見。気にはなったが、そのまま使っていると、とうとう画像に黒い点が現れてしまった。購入元のヨドバシカメラに修理依頼をし、1週間後に修理完了。ゴミは綺麗に落ちた。

しかし、2016年8月、ファインダーを覗くと大きな影を発見。かなりはっきりした輪郭なので、液晶にゴミが付いたのだと思う。バラして掃除機で吸いとろうとしたけど、再起不能になる前に断念。精神衛生上良くないのだが、今回は画像に影響がないので修理に出さず、そのまま使うことにした。

これまでもレンズ一体型デジカメでゴミ混入は2回ほど経験している。レンズ一体型デジカメは埃取りが要修理になるので使用時も保管方法も気を付けているつもりなのだが入ってしまう。FZ1000は防塵でも防滴でも無く、レンズがかなり繰り出すので埃が混入しやすいのかもしれない。後継機種のFZH1では防塵防滴になっているので、埃混入のリスクは低減されているはずだ。